mattu0222のブログ

バンドが好きな21歳。好きな音楽や生活について。

コントレイルは空に溶けて

昨日、自分が所属しているサークルの合宿で行っていた長野県から帰ってきた。3年前、中学校からずっとバンドが好きで、高校の時に遊びでやっていた同好会の延長として、軽音サークルを探していた。新歓時期に出会った人に誘われたからと言う理由でこのサークルを選んだ事は、今思えば僕にとって最良の選択だったのだと実感する(他のサークルに入ろうとしていた僕を誘ってくれたさかどんには本当に感謝している)。自分の大学時代の指針となる先輩と出会い、恋をして、あまり親友と呼べる人が少ない僕にもたくさん大事な友達ができた。合宿中に後輩も言っていたが、このサークルが僕の青春を引き延ばしてくれた。

 

大学時代の貴重な時間を、たくさんの大人が、楽器を持って集まり、下手くそなコピーを披露し合う事は、側から見ると時間を無駄にしていると思われても仕方がない。バンドで売れようとするわけでもなく、楽器が弾けたところで社会に出れば話題の一つくらいにしか使えないだろう。でもそのくだらない時間やつまらない思い出が僕にとってはなにより大切なものだった。

 

 僕は、ボーカルなんて大学までやったことがないし小学生のころは音痴だと馬鹿にされたこともある。でも昔から好きな歌を口ずさむことだけはやめられなかった。それもあり、パートはギターとボーカルを選んだ。サークルで歌が上手いわけではない、ギターも弾けるわけではない僕がどうしたらいいんだろうとずっと悩んでいた時期があった。でも、思い返せば、好きな歌を通して、気持ちを人に伝えることだけはどうしても負けたくなかった。今回の合宿でそれが形となって現れて、誰にも知らない所で人知れず泣いた。歌もギターもできない僕にも、人の気持ちを動かせたんだ。

 

 

僕はこのタイトルにもある曲が本当に大好きだ。今も聴きながらこのブログを書いている。僕はあまり思われないことも多いが、それほど人と接するのが上手くない。上の人に媚びるのも下手くそだし、楽しいと思うと周りに気を使うことも忘れてしまう。そのくせ周りがどう思っているのかという事にいつも怯えている。そんな僕を支えてくれたのが音楽だった。中学生の時は帰り道が友達と違い、バスだったためずっとイヤホンをつけて音楽を聴いていた。そんな僕だからハンブレッダーズというバンドが本当に大好きになった。合宿でも弾き語りで「パルプンテ」という曲をコピーしたが、ぼくが伝えたい気持ちはこの「コントレイルは空に溶けて」に全てこもっている。

「絶えない愚痴も、下世話な話も、愛しく思える夏でした。」

 

 

最後に、こんな僕でも後輩として接してくれた先輩、友達になって支え合ってくれた同期、つまらないことも笑って慕ってくれた後輩には本当に感謝している。ありがとうなんてありきたりな言葉じゃ伝えられないからこれから先も関係を続けていきたい。長い時間でもらったものを返していければいいなと思う。

 

 

 

 

ハンブレッダーズ/コントレイルは空に溶けて

(また何か記事を書く時にも最後にその時にあった曲名を最後に書こうと思う)