mattu0222のブログ

バンドが好きな21歳。好きな音楽や生活について。

九月は讃美歌による

 春夏秋冬、朝昼晩、時間や季節によって聴きたくなる曲がある。僕は9月になるとこの曲が聴きたくなる。

 

https://youtu.be/zydO5YkTeZA

 

 みなさんはThe Cabsというバンドをご存知だろうか。現在KEYTALKのba.vo首藤義勝、plentyでもお馴染みDr中村一太、そしてgt.vo高橋國光からなるスリーピースバンド。現在は解散している。

 

https://youtu.be/6Ey3jFf6vhA

 

大学一回生の頃、友達から勧められ、初めて聞いた時に衝撃を受けた。こんなにも、儚く、美しく、壊れそうなバンドがあるのだ。生と死、破壊と創造、美しくも狂っていた。中村の破壊的なドラムの中に、國光のギターの轟音とアルペジオ、そして小説の一編のような歌詞とそれを歌い上げる透き通る首藤の歌声がある。アルバムを通して素晴らしい作品は世の中に沢山あるが、僕は「再生の風景」が一枚のアルバムの最高傑作だといまだに思う。僕が敬愛するバンドcinema staffのコンポーザーでもある三島想平もThe Cabsの解散について以下のように述べている。

 

「the cabsの解散については、いつかblogで言及しようとして約1年もたってしまった。

今もいっさい美談だと思ってはいないし、彼らをレジェンドにする気も無いが単純に、過渡期であったバンドの先を見られないのはファンとして寂しい事である。彼らの信じられないようなアイデアにプレイアビリティが追いついてく様子は、とてもぞくぞくしたのだ。

もう見られないものってのはどうしても美化されがちで、現在進行形のものの方が価値があるというのは重々、理解しているつもりなのだが、とはいうもののどうしたって、どうあがいたって埋められないものもあるというのは人の常なのでしょうか。

でも、進んでいきましょうよ、少しずつでも。」

 

 

 

https://youtu.be/5BSJ4NIotp8

 

かくいう僕も解散してからこのバンドと出会ったわけだが、素晴らしい作品は後世にどのような形であれ残る物だと実感する裏腹、今現在どれだけ素晴らしくても陽の目を浴びることなく消え去る作品もあるのが事実だ。僕自身、音楽に詳しいわけではないし、聞く音楽にも偏りがある人間だ。それでも深く、広く、音楽に触れて、音源だけでなく、ライブに足を運んで、少しでも自分が救われた音楽に還元したい。そしてこの記事を読んで少しでも多くの人が、身をもって音楽に触れてくれるのを祈る。

 

 

The  Cabs/すべて叫んだ